ひとときの歌・15を終えて

ひとときの歌・15〜白鳥の歌〜が終わりました。
今回は、津、東京、網走と三公演。ご来場くださいました皆様、そして裏方で支えてくださったたくさんの方々に、心から感謝申し上げます。
それぞれの会場と楽器に触れ、その時間を楽しんだ公演でした。津のピアノは40年ほど前の古いスタインウェイ。最近の楽器では鳴らないような繊細な音色。柔らかで控えめな響き。久しぶりの感触だと思いつつ演奏しました。楽器にはそれぞれの良さと難しさがあり、求める音にするためにどう弾くべきか、苦労することもしばしば。今回もそれぞれに難しさがあり、楽器に対する己の未熟さを痛感すると同時に、求める音を容易に実現してくれる楽器は、さらにインスピレーションを引き出してくれることがあり、今回も幸せな瞬間がありました。
シューベルト晩年の歌曲作品には、驚くべき斬新さが見られ、彼がもっと長く生きていたら一体どんな作品が生まれていたであろうかと思わずにいられません。歳を重ねて、またいつか白鳥の歌を演奏したいと思います。
シューベルトは演奏すればするほど、心に沁みてきます。彼の人生の孤独と絶望は計り知れませんが、あたたかく限りない優しさをもって心に触れてくる音楽は、私たちの心を慰め、美しい希望をもたらしてくれるような気がします。

リサイタルを終えて

アンサンブル・シリーズと題してのリサイタル第1回を終えることができました。
ご来場くださったお客様、お手伝いくださったスタッフの方々、そして共演してくださった谷篤さん、皆様のおかげでこのシリーズを始められ、感無量です。
東 京での自主リサイタルは5年ぶり。以前よりソロとアンサンブルの演奏会の実現を夢見ていましたが、やっと、自分の演奏会として開催することができました。 これからも自分なりのペースで、素晴らしい作品を演奏していきたいと思います。皆様に、音楽のよさを感じていただけるように、精進いたします。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

次回は何を演奏しようかと、考え中。こんなときが一番ワクワクするかもしれません(笑)。

ひとときの歌14を終えて

「ひとときの歌14」を、無事終えることができました。
思い入れの深いシューマンの歌曲。森の情景。まだまだ出来ないことだらけですが、たくさんの方に支えられて音楽を続けていられることを、改めて幸せに思いました。
いまは、達成感や充実感に反省や後悔が混じり、心のなかがぐるぐると回転しているような感じですが、今回のコンサートを力にして、また次へ向けてがんばりたいと思います。

ご来場くださった皆様、温かいメッセージをくださった皆様、ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

北見での公演

北海道北見市での「光を愛した作曲家Robert Schumann 谷篤リサイタル」(第二夜)を終えました。プログラムは、アイヒェンドルフの詩によるリーダークライスOp.39、森の情景(「シューマンの情景」と題した谷篤さん作詩の朗読詩とともに演奏)、ケルナーの詩による「12の詩」。
同じプログラムで9月10日(水)、東京公演です。

ケルナーの「12の詩」は演奏される機会が少ないので、ご存知ない方にはぜひ生で聴いていただきたい作品です。私が歌曲伴奏をしたいと思うきっかけとなった歌曲集で、特に後半の5曲の精神性は他にはないものだと思います。

北見はとてもさわやかな気候で、東京の暑さや忙しさ、緊張などで疲れた身体を癒してくれるようでした。空気が身体を浄化してくれるような。
主催の方、スタッフの皆さん、そしてお客様。本当にありがとうございました。すべてが温かく、そのようななかで演奏できることはとても幸せです。
そして、シューマンの音楽を奏でる幸せを全身で感じた夜でした。
東京公演もがんばります。

 

ガングリオン

手首にできたガングリオン。かれこれ20年来のつきあいです。
袋状のものができ、中にゼリーのようなものがたまっています。
普段は特に悪さはしないのですが、なにかの拍子に神経を刺激するのか、
とても痛くなります。
何度か注射針で抜いてもらいましたが、処置がとても痛いのと、またすぐに
たまってしまうので、放っておいています。
数日前からまた痛み出しました。
今は困るんですけど、とつぶやいています。とほほ。
痛み出すと、手を広げて弾かねばならないところが、とてもつらい。
力が入りません。
でも、負けませんよ。(気持ちだけは)
明日には治っていますように!